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志賀町・籠漁の甘エビ

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2012年2月

2012年2月18日 (土)

珪藻土のかまど

噂には聞いてたけど現物は初めて見ました。
ポータブルタイプのかまど。

鍵主工業さんのショールームで、私、目が釘付けでした。
これは羽釜を2つ並べることができる2連式です。
内側が珪藻土だから耐火性、保温性はバッチリ。

「2連式」って響きも、そそられます。

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このタイルの感じもたまりませんねー。

プロパンガスが普及する以前のトレンド、
核家族、都市文化的な香りがする商品です。

「やっぱ羽釜じゃなくちゃ、かまどで炊いたごはんじゃなくちゃ」
という飲食店や体験施設なんかに、今でも売れてるそうですよ。

ちなみに、都市ガスにつなげてもいいようになっているそうです(笑)

kiina@能登スタイル金沢出張所

2012年2月14日 (火)

櫻田酒造で甘酒づくり体験

先日のあえのことツアー、櫻田酒造の見学コースもありましたよ。
ちょうど新酒の仕込み時期です。

櫻田酒造さんは、以前、能登スタイルで取材しています。
珠洲市蛸島にある小さな酒蔵ですが、地元消費率は9割以上!

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ちょうど東京からの見学ツアーも一緒で、酒蔵は人でいっぱい。
若き社長、櫻田博克がおもしろおかしく解説してくれます。

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ちょうど仕込み中のタンクです。
プチプチ、ポコポコ音をたてながらおいしいお酒になるために発酵中。

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今回は、お楽しみで発酵途中の工程でできる甘酒づくりを体験。
はい、ザルで濾すのみ、という簡単なもの。
ちょっと早めだったので、濾せるかどうか微妙だったんですが・・・

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意外とたくさん濾せました(^o^)丿 2本分!

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行ったのは先週だったので、今週だと、にごり酒にちょうどいいくらいだそう。

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見た目はヨーグルトのような濃厚な液体。
アルコール分はほとんどなくて、酸味が利いたすっきりした飲み口。

口の中でシュワーっとした刺激があって、いかにも発酵途中だということがわかります。
今しか味わえないお酒の赤ちゃんでした。

kiina@能登スタイル金沢出張所

2012年2月13日 (月)

あえのこと

「あえのこと」は奥能登の農家の伝統行事。
”たのかみさん”(田の神様)に一年の豊作を感謝する独特な儀式です。

12月5日に、田んぼから神様を自宅に案内して、お風呂に入ってもらい
ご馳走を食べてもらう・・・
2月9日は、神様を田んぼにお帰り頂くため、再びご馳走やお風呂でもてなします。

先日、珠洲市若山の田中家でのあえのことを見学してきました。

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田の神様は、目が不自由な夫婦と言われているので、
まず当主がご馳走の説明をします。
この時にお供えするのは、その家々で違いますが、
赤飯、ダイコン、魚や煮物なんかが並びます。

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田中家の当主。
紋付袴の正装です。
この後、お風呂、囲炉裏で暖まってもらうという流れ。

目には見えない神様をもてなすのですから、
一見すると一人芝居のような感じで、不思議です。

今でも珠洲では、農家さんの6割が簡素化しながらも
自宅で続けているとも聞いています。

2009年にユネスコの世界無形遺産に登録されたこの行事、
能登半島という地形のためか、流出することなく、
生活の中で受け継がれてきた伝統として再注目されているのです。


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最後は、田んぼに神様を送って、鍬入れするのですが、
田中家では、本来はこの田起きは9日から2日間、
神様に自宅で休んでもらった後の11日にするそう。

今回は、見学者のために9日にして頂きました。

雪深い・・・ホント、この日は大雪だったんですよ。


この後、あえのこと談義に参加するため、珠洲は三崎の典座さんへ。
モノクロの世界ですね。

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坂本信子さんから、あえのことでの料理の説明をして頂きました。

坂本家も地主さんなので、昔からあえのことをするそうです。
魚は縁起物の出世魚ブリ。煮物や酢の物、和え物が並びます。

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甘酒は田の神様の大好物のようで、米から作るので収穫に感謝するという意味と、
土地の境界を「甘く」見てほしい(年貢が少なくなる)という意味もあるそう。


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そして、米づくり名人「すえひろ」の北風八紘さんを交えての食談。

昔は地主がこれで田んぼの作業の終了と開始のけじめとして
小作を集めていたとか。
終了が12/5だというのは、今から考えると遅い気もしますが、
昔は手作業。精米に至るまでのいろんな仕事があったそうです。

農地解放があり、今度は小作が地主がやっていたのを見よう見まねで行ったり、
出稼ぎに行く当主の代わりに留守を守る奥さんがやったりと、略式化されますが、
それでも、こんな古式風習が残っているのは、奥能登だけ。

貧しい時代は、このあえのことのご馳走が本当に楽しみだったそうです。

さて、田の神様は、12/5~2/9まで、家のどこにいるのか?


<家の隅っこで寝ているそうです・笑>

なんだか微笑ましい神様ですね。

kiina@能登スタイル金沢出張所