能登ツアー


北陸も梅雨入りし、雨の日も多くなっています。

そのおかげで、暑い日が減り過ごしやすくなりました。

さて先週、丸の内朝大学の講座のひとつで

外国人の訪日旅行先として、能登の魅力を発見し

発信をしていくという「インターナショナル地域プロデューサークラス」の

地元視察ツアーに同行させていただきましたので

その時の様子をご紹介します。

まず、最初に伺ったのは「天領庄屋中谷家

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幕府が直接支配していた黒川村の庄屋です。

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玄関が全部で3つあり、建物正面には2つ。

左側は中谷家や使用人が出入りする玄関。

右側は幕府のお役人さんが出入りした玄関なんですって。

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この凝ったつくりの玄関は、上の写真右側のお役人さんが

出入りした玄関から外を見たところ。

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雨が降っていたので、緑の色が鮮やか。

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もちろん、囲炉裏もあります。

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「大」と書かれたものの裏側は、「小」と書かれています。

昔のカレンダーとのことで、大の月と小の月を知るために

村の人たちが見に来たんですって。

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圧巻だったのは、この大きな扉の蔵のなか。

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なんと、壁面や天井などが漆の朱塗りなんです!

なんとも言えない不思議な世界。

見た目の美しさのためではなく

漆の特徴として調湿効果があるので、蔵の機能性を高めるために

塗られているでしょうね。

昨年の丸の内朝大学では、能登地区のヨバレという

祭りなどで人を招く習慣を模して、首都圏の人と地域の人とが交流し

田植えや山菜採りを一緒に行ったりと、関係づくりを進めました。

2カ所目はお昼ごはんを食べに

珠洲市の「古民家レストラン 珠洲織陶苑 典座」へ。

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古民家を利用したお店です。

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入ってすぐに、珠洲焼が展示されています。

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昔、庄屋だった古民家をそのまま利用しているお食事どころで

坂本信子さんと、珠洲焼の作家である旦那さんの坂本市郎さんが

夫婦で切り盛りされています。

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お食事は全て予約制。輪島塗の御膳でいただきます。

この日のメニューは

・三色くずきり ごまだれ
・自家製がんもどきと地物野菜の炊き合わせ
・かじめの胡麻油煮
・さやえんどうの胡麻みそ和え
・はちめ(メバル)の旨煮
・あごだし素麺

くずきりをごまだれで食べたのは初めてでしたが

これがすごく美味しい!

自家製がんもどきは珠洲の地豆である大浜大豆でつくられています。

かじめというのは海藻のひとつ。

能登は海藻も豊富で、さまざまな海藻が採れます

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さらに、大浜大豆の寄せ豆腐 炭焼き塩かけ

ここに振りかけられている黒い塩は

珠洲の塩を青竹に詰めて炭焼きをした「のと竹炭の塩」。

濃厚な味わいの大浜大豆の豆腐と、焼き塩ならではの口どけの良さがいい感じにマッチ!

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インパクト大の、岩のりのおにぎり。
珠洲の塩を使った塩むすびに、たっぷりの岩のり。
磯の香りが口いっぱいに広がります。

最後に、旦那さんから珠洲焼のお話も聞かせていただき
大満足のお昼ごはんとなりました。

最後に、切り出しの珪藻土コンロなどを作っている

能登燃焼器工業さんへ。

珪藻土とは、数千万年かけて植物性プランクトン(珪藻)が堆積してできたもの。

珪藻土は焼成すると、珪藻のなかの葉緑体が燃えてなくなり

小さな小さなたくさんの穴ができます。

その穴が断熱性、保湿性、遮音性などいろんな優れた機能を発揮してくれます。

なんと能登半島には、日本の珪藻土の約7割が埋蔵されている

と言われていて、さらに能登半島の3/4が珪藻土と言われています。

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珪藻土を切り出してくる坑道の入り口。

ひとつのコンロを作るサイズで職人が切り出してくるのですが

堆積した層の具合や、場所によっては切り出しても使えないところもあるんですって。

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こんな風に珪藻土が崩れずに切り出せるのは珠洲だけなので

切り出しコンロが作ることができるのも珠洲だけなんですって。

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ちなみに、飛騨コンロと呼ばれる飛騨地方の旅館などでよく見る

文字を書いた和紙を貼ってあるコンロ。

実は、この飛騨コンロも珠洲で作られているものなんです。

飛騨の旅館で、朴葉味噌焼きなどをするために使い始めたのがきっかけで

そのように呼ばれるようになったんですって。

ちなみに、昨年の丸の内朝大学では能登で炭焼きも行われてので

珪藻土コンロで「炙り文化」を広めるプロジェクトに。

炙りの楽しみ方を体感してもらおうと首都圏をはじめ

様々な場所でいろんなものを炙ったそうですよ!

炙りプロジェクトのfacebookページがあるので、興味がある方はぜひ。

このツアーに参加して、初めての体験もたくさんあり

改めて能登の奥深さを体感しました。

みなさんも能登に足を運んでみませんか?

現地でしか感じることができないものがたくさんありますよ!

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