世界農業遺産その3

大々的に報道ありましたね。

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「世界農業遺産」と呼ばれる国連食糧農業機関(FAO)の「世界重要農業資産システム(GIAHS)」に、新潟県佐渡市と石川県・能登半島の2カ所が、日本から初めて登録される見通しとなったことが8日、分かった。
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GIAHS:Globally Important Agricultural Heritage systems。

農業というと里山に目をむけがちですが、能登は「里山里海」を一体とした申請。

昨年、能登の炭焼きと揚げ浜塩田に照準をあてた
「里山里海の伝統的知識・知恵の伝承」という冊子の編集に関わったこともあり
感慨もひとしおです。

この冊子のまえがきを書いて頂いたオーガナイザーのあんまくどなるどさんが
北京の総会でプレゼンテーションをする予定。

今日は、能登スタイルストアで県外からの注文が増えている関連商品をご紹介します。

大浜大豆地豆腐セット

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能登半島の先端に位置する珠洲市には、昔から作り継がれている地豆がありました。
大浜大豆というその豆はおへそ部分が大きく、大粒で香りが強いのが特徴。
昭和40年ごろまではたくさんの農家が作っていたものの、一時は幻の豆といわれていました。
ひょんなことからある農家が、自分達用に細々と大浜大豆を作っていることが分かり、地元有志が結束。地豆復活につながったのです。

その地豆と、珠洲で揚げ浜塩田を続けてきた塩士、角花さんのにがりで作った人気のお豆腐です。
まさに、里山と里海の知恵の結晶ですね。

もうひとつは奥能登揚げ浜塩

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こちらも揚げ浜式製塩によってつくられたおいしい塩。

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釜焚きにも伝承の知恵がつまっています。

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揚げ浜式製塩の塩は少し甘みがあるのが特徴。

kiina@能登スタイル金沢出張所

世界農業遺産その1

昨年の12月に、能登全域を「世界農業遺産(GIAHS)」に登録申請したと聞き、
当時は「えっ遺産?」とピンと来なかったんですが、
この「世界農業遺産(GIAHS)」の趣旨が、農業活動とその基盤となる生物多様性を重視と聞き、なるほど。

能登の里山里海の調査の一部に関わった私としては、
里山里海の資源を活かした知恵や伝承の技術、それが、祭礼だったり、ものづくりだったり、
普段暮らしていて気に留めなかったことだけど、その重要性に気づかされたわけです。

話題はちょっとそれますが、時節柄、先日から、「バンブービートルマット」が
能登スタイルストアでちょいちょい売れています。
(うちの息子もカブトムシ大好き)

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このカブトムシ飼育用マット、能登に住む合間さんが、荒れ放題の竹林を伐採して砕き、発酵させた堆肥なのです。

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抗菌、消臭効果のある竹100%のマットなので、マニアの間でも評判に。
使用後は、庭や畑にまいてOKです。

思えば、これも里山の資源を活用した商品。
竹林を手入れしていくことで、里山を保全しているんですね。
自然の恵みを、また自然に返してあげる・・・循環

さてさて、「世界農業遺産(GIAHS)」ですが、6月10日の北京で開催される国連食糧農業機関(FAO)の委員会で認定される見通しとか。

世界ではすでに8件が認定済。
日本国内では初めての登録予定ということは・・・
能登ってホントすごいんだなぁ

kiina@能登スタイル金沢出張所

中能登の布で

突然ですが、来月上旬に、和倉温泉にて能登スタイルストアの実店舗が3月までの期間限定でオープン致します。
現在、その準備真っただ中。
今回は店舗の看板の話。
能登半島の中能登町は、古くから織物の産地。
現在は、中能登繊維振興協会なるものがあり、繊維の振興に務めています。
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その協会に、布用の大型プリンターがあり、のぼり旗や垂れ幕、横断幕、Tシャツなど様々なものにプリントを施してくれるということで、能登スタイルストア実店舗の看板用に垂れ幕を1つ制作することになりました。
400mm×2100mmの細長い生地に、能登スタイルストアとロゴ、URLだけのシンプルなものに。
印刷するということで、見学に行ってきました。
大型プリンターで印刷中。
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少し淡い色での印刷ですが、その後熱加工すると発色するとか。
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さて、中能登町産の布地が、新たな店舗でどのような活躍をするか、楽しみですね。

仰天!の豆腐

今年のはじめ頃から、揚げ浜式製塩の知恵を調べていて、
塩づくりの副産物である”にがり”を使った
お豆腐づくりの話を聞く機会がありました。

その中で、
「なぜか珠洲の大浜大豆と角花さんのにがりの組み合わせは間違いない」
ということを聞き込んで、いつか食べてみたいと思っていたんです。

角花さんは、国の重要無形文化財に指定された揚げ浜式製塩の継承者。
廃れてしまった製塩法を代々受け継いできた方です。

そして、大浜大豆は、昔から珠洲の方で作られていた地豆を復活させた
幻の大豆。

この2つの”地のもの”を組み合わせると最強のお豆腐になるそうな。

で、今年の3月頃、食べたい気持ちが高じて、能登半島の突端にある
交流施設狼煙へ出かけたのでした。
ここで、お豆腐を作っているわけです。

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店長の今井さんからお話をうかがうと、
やはり天然のにがりを使った豆腐づくりは
気温や湿度、豆の状態を見極めて作るので難しいそうです。

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早速、夜ご飯に食べてみました。

言っていいですか・笑

多分今まで食べたお豆腐の中で一番うまい!!!!
本当に、びっくりです。
あんまりおいしくて、翌日用にとっておいた1丁も食べてしまいました。

スーパーで売られている豆腐のうち、安いのは水っぽいし、
高い充填豆腐は、最初の一口はおいしく感じるけど、
コクが効きすぎて飽きるんです。

でも、この狼煙の豆腐は、大豆の味がしっかりあるのに、
あっさりしていて、おいしいとしかいいようがない・・・・

あんまりおいしいので、息子の保育園の先生に差し入れしたところ
やっぱり評判良くって、何人もの先生から、
「あのお豆腐おいしかった!また食べたいんですが・・・」と。

実は、狼煙でしか買えないんです・・・
珠洲のスーパーにも置いていないとのこと。

でも食べたい・・・

なので、能登スタイルストアで通販始めました(笑)

能登スタイルストア 大浜大豆地豆腐セット
http://www.notostyle.biz/SHOP/fn05-001.html

ちょっとお高いけど、本当においしいお豆腐だから、
ご近所さんの分もあわせてのお取り寄せに最適デス。

※角花さんのお塩は、基本的にネット販売してませんが、
狼煙館仕様のパッキングで手に入るセットも用意しました。

余談ですが、冬には湯豆腐バージョンがあります。
にがりを使ったお豆腐は、湯豆腐にすると溶けやすくなるので
周りが木綿豆腐、中は絹ごし豆腐という、1丁で2度おいしい豆腐。
興味津々だけど、冬までお待ちくださいね。

kiina@能登スタイル金沢出張所

追加!豆情報

++++++ 大浜大豆地豆腐の能登丼 ++++++

珠洲の鉢ヶ崎ビーチホテルの能登丼3種の一つ

「地豆腐丼」 850円なり

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うわぁ~温泉卵がのってて、うまそ~
トロントロンのふるっふるです。

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大ヒットのしおサイダー

まだすっきりしない天気が続きますね。
でも能登は能登町のあばれ祭りを皮切りに、夏のスタートですよ~!

能登ふるさと博 7/2~10/2
http://www.hot-ishikawa.jp/notohaku/

さて、本日から能登スタイルストアで発売開始になったのが
奥能登地サイダー「しおサイダー」

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お行儀のよい私は、一応コップに注いで飲んだんだけど、
多分、直接ビンからグビグビ飲んだ方が絶対おいしいと思う!
キンキンに冷やして、炎天下で飲んでみて!

甘さ控えめ、後味、しお~っ

そんなサイダーです。

なんですが・・・人によって感じ方が違うんですよ!
塩の感じ方が。

多分、ビミョ~な塩の塩梅(あんばい)がそうしてるのか、
人の味覚ってそれぞれ違うから当然だけど、
しおサイダーは、味覚テストに使えるって思ったわ。
(そんなテストあるんか?)

ちょっと試してみて♪

kiina@能登スタイル金沢出張所

手打ち蕎麦登場!

アナタの家にもおそば屋さんがやってくる!
そうなんです。
能登スタイルストアで「石臼挽き手打ち生そば」の販売が始まりました!
先日取材に伺ってきたのは私。
以前から知っているご家族が経営されている、能登は中島にある「蕎麦処くき」さんです。
娘さんの詞集さんは、先日のとびとにてもご紹介させて頂きました。
のとびと 久木詞集さん
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手打ちそばはもちろんのこと、「そばとうふ」、「そばぷりん」もあります。
そばを打つのはお父さん、
そばとうふはお母さん
そして、そばぷりんは娘さん
という役割分担なんだとか。
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とっても素敵なご家族でした。
能登スタイルストア 「蕎麦処くき」のお取り寄せ<

パン作りワークショップにて

パン作りワークショップでは、能登の事業者さんから素材の提供を受けましたので、ご紹介。
(もちろん、能登スタイルストアで購入できる物ばかりです!)
松波酒造の大吟醸粕
今回のパンの酵母の主役がコチラ!
大吟醸酒粕です。
かおり先生も、「すごくいい酵母になった!!」と大絶賛。
酵母をおこす過程を聞くと、とても大変そうですが、それでも一度おこしてしまえばあとはキープするのみ。
カスピ海ヨーグルトのように、こねた生地の一部を次の種にしていくというものです。
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そして、酒粕のお陰でこんなにおいしいパンが焼けました。
発酵している時に、ほのかに酒粕の香りが漂います。
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松波酒造の大吟醸粕はこちらでどうぞ→大江山 熟成 大吟醸粕
松波酒造さん、有り難うございます♪
能登ミルク
有名パティシエも使う、美味しい牛乳と言えば、「能登ミルク」。
一口飲むと懐かしい味わいが口の中に広がります。
パン作りワークショップでは、馬上盃に入れて、能登ミルクで乾杯しました!
そして、参加した方の中で、牛乳が苦手と言っていた方も、10年以上ぶりにトライしてみると
「これは大丈夫!美味しい!!」と言ってくれました。
皆さんも是非味わってみて下さいね。
Milk Notomilk
能登ミルクはこちらでどうぞ→能登ミルク
能登ミルクさん、有り難うございます♪
姫鱚いしり
姫鱚(めぎす)で作られているいしり亭の「姫鱚いしり」。
癖が強いいしりが多い中、こちらは初心者の人も美味しく食べられるいしり。
癖の少なさと、塩分濃度が醤油と同じということで、普段使いに最適です。
魚の旨味が凝縮され、どんな料理にもあう調味料!
パン作りワークショップでは、スープに数適たらしたり、サラダのドレッシンングに混ぜてみましたよ。
Ishiri
姫鱚いしりはこちらでどうぞ→姫鱚いしり
いしり亭さん、有り難うございます♪
その他、新海塩産業の塩さくら塩竹炭塩も、パン作りに、そしてサラダに。
治郎堂のころ柿は食後のデザートに頂きました。