職人さんの道具に触れてきました


先日、奥能登のふくべ鍛冶さんに行ってきました。
この日は大雪で、車を走らせるのも少し大変でした。

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ふくべ鍛冶さんは、100年以上続く鍛冶屋さん。

鍛冶屋の中でも、製鉄に従事するものを大鍛冶、刀鍛冶を小鍛冶と言うそうなのですが、
包丁や農具、漁具、山林刃物などを手がける鍛冶屋は野鍛冶と呼ぶのだそうです。
ふくべ鍛冶さんは、その野鍛冶となります。

昔は、各町に野鍛冶がいたらしいのですが、現在では能登ではふくべ鍛冶さんしかないそうです。
どこも後継者がいなくて、店を畳んでいきました。
そんな中、4代目の干場健太朗さんは、昨年まで町役場で働いていらっしゃいましたが、
鍛冶屋が必要とされていることを知って、仕事を辞めて、
お父さんの勝治さんの下、鍛冶職人として働くようになりました。

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昔ながらの本鍛造で、丁寧な手作業で作られています。
その為、お客様の要望で特注品を作ることもあるそうです。

一般人には一番馴染みがある出刃包丁。

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下の写真の左側の小刀のような形のものは、海の道具「マキリ」です。
船上で網切りや魚の調理に使える、漁師さんの愛用品。
山菜採りや庭仕事にも使えるそうです。

他にもカキ貝開けや、サザエ抜きなど。
サザエなどを獲る銛のようなものもありました。

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山の道具は、鉈や鎌、斧や鍬など。やはり大物が多いですね。

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鍛冶屋さんの道具は、ひとつひとつ鉄を叩いて作るので、人気商品のイカさき包丁は
最大でも1日10丁しか作れません。
その為、大量生産品と比べて少し値は張るかもしれませんが、
信頼できる良い道具を大事に長く使う、というのがいいですよね。

能登のこのあたりでは、イカなどの水産業が盛んですが、鮮度を保つために
少しでも切れ味の良い刃物にこだわります。
そこで、ふくべ鍛冶さんのような野鍛冶はとても重宝されています。

ふくべ鍛冶さんでは、包丁研ぎの他、道具の修理などもしてくれます。
この日もお店には、いくつもの修理や研ぎを待っている道具たちがありました。
修理によって新品のようになり、代々受け継げる道具とのことでした。

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健太朗さんとお嫁さんの由佳さんは、ご高齢でお店まで来られない方の為に、
車で集落を周る、包丁研ぎや修理などの移動鍛冶屋もしています。
食品も一緒に売っているそうですよ。
車がないと買い物が不便な地域では、ありがたいですよね。

能登スタイルストアでは、ふくべ鍛冶さんの道具は下記のものを取り扱っています。
春ぐらいになったら、ラインナップを増やしていきたいと思っています!

【能登スタイルストア: カキ貝開け】
【能登スタイルストア: サザエ抜き】

能登に来て、お魚をもらうことが多い私も、出刃包丁を買いました!
早くお魚来ないかな♪
この包丁を使うのが楽しみなハシモトでした。

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